September,1992 >>>
 ミロと初めて出会ったのは、事務所があるマンションの1階のローソンの入口でした。“ニャア”と言うと“ミャア”
と応えてくれる愛想のよい“コギャル”でした。
 ミルクしか飲めなかったのに、お店に出入りする人たちから、シーチキンを買ってもらって、塩っぱい油だけをペロペロ…
 このマンションのゴミ捨て場は元々、ノラ猫さん御用達のダイニングだったので、最初はそこへ御案内したのですが、ネがお姫様のミロちゃんは残り物など食べる筈がありません。

 ある日、僕は、
「どうぞ、こちらへ」と言ってしまいました。もうじき冬が来る11月でした。
 ひと月ほどの間、ドアを閉めずに自由に出入りできるようにしていましが、案の定、管理人さんに叱られてしまいました。
 とうとうミロちゃんは“深窓の令嬢”となってしまいました。このころはまだ名前が決まってなくて、おおむね“社長”と呼ばれていました。

-we called her "the President".