横浜美術館には、もう一つ目的がありました。
あちこち探しても「品切中」になっていた、倉石信乃著『反写真論』が、横浜美術館のミュージアム・ショップなら入手できるのではないか?と思っていました。で、予想的中♪
99年10月の発行ですが、私がこの本を知ったのはつい最近ことです。
アマゾンやブックファーストのネットショップで、森山大道や西井一夫を検索してる際に、偶然遭遇しました。
倉石信乃氏は、今回の中平卓馬展の仕掛人で、横浜美術館の学芸員です。98年には、第4回重森弘淹写真評論賞を受賞している人です。
私は、学生時代の一時期、撮ることよりも写真論に興味を持っていました。
中平卓馬『なぜ植物図鑑か』を端緒に、ロラン・バルト、ロブ・グリエ、ル・クレジオ、ベンヤミン等々を知って、すっかりはまり込むことになります。
そして今、「まとも」な写真論や写真評論が少なくなっている中、期待するのは当然でしょう。西井一夫も、もういないし…。