視的生活
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帽子
壁
看板
柱
トタン
影

そう言えば、Photoshop CS2のことを一度も書いてない。
前バージョンで、“カメラフィルタ”が加わり、「デザインツール」から「撮影ツール」に近づいた感じがしたが、今回は、「露光量」や「レンズ補正」が追加になって、いよいよ、カメラマンに必要なツールが一通り揃ったようだ。
「もう4×5は必要ない」という声もちらほら聞こえる。
パースペクティブを考えると、そんなことはないのだが、気持ち的には分かる。
30Dの時代から、ずーっとEOSデジタルを使ってきたが、10Dから20Dへ、そして5D(1D系は1台しか使っていない)へと、新機種が出る毎に画素数は勿論のこととして、ダイナミックレンジも確実に広がり、ハイライトのトビも心配しなくてもいいほどになった。もはや、銀塩かデジタルか、は、好みの問題だと言ってもいいだろう。
Photoshop上でも、ほとんどの作業が16bitで可能となり、更に、32bitHDR画像のハンドリングもできる。フィルムで撮る時の丁寧さがあれば、フィルムや肉眼を超えた映像が手に入る、し、表現できる。
が、私のように古いMacを使っていると、かつてのように「プログレスバー」を見ることが多くなった。どうやら、CPU2Ghz & 2GBメモリ超が常識の時代か。
某MSのアプリのように肥大化するばかりではなく、軽く機敏になって欲しいと思う。
昨年10月に発表されたアップルの“Aperture”は、アップルらしい斬新なコンセプトとインターフェイスで、使ってみたいと思わせるアプリケーションだが、要求されるマシンスペックもそうとうに高い。新しいワークフローへは新しいマシンと共に!を強要する。そうしたいのは、山々だが…。
そうこう言ってるうちに、アドビから“Lightroom”(Public Beta 1)が発表された。
Photoshop+Bridgeの持つ多用な機能から、「写真家」が必要とする機能を抜き出して、“Aperture”に共通するような新しいインターフェイス。何よりも5年前のMacでもスルスルと快適に動作するのがありがたい。2006年の後半に発売とのことだが、嫌が応にも期待は膨らむ。

2006.1.14
(12月に書きかけていたものに最新情報を追加しました)