Snap Shot 2

この春以来、デジタルカメラでの撮影が仕事の大半を占めるようになりました。
騙された(^_^)と思って、アドビさんの“Photoshop Camera Raw & JPEG2000”プラグインを買ってみたのですが、これが、大正解♪
あれほど面倒で大変だったRawデータの「現像」が、時間的にも精神的にも、負担になるどころか、楽しみになりました。「撮ったら徹夜」になるという必然性がなくなりました。
十数年前まで、撮影と暗室作業とは切っても切れないもので、現像からプリントにいたる作業の中で、再度「世界」と向き合っていたのを思い出しました。コマーシャル・フォトのほとんどは、ラボにフィルムを渡して、あとは祈るだけですから…。
1992年に初めてMacを導入する時、「カラー暗室」が欲しくて「ボルボ・エステート」が買える金額で手に入れたのですが、仕事上では、画像合成やCGに使うことがほとんどで、徐々に、写真そのものからは遠ざかって行く作業になりました。
今回、このプラグインのおかげで、EOS1Dをぶら下げてスナップを撮りに行くというような、原点に戻れたような気がしています。
Photoshopでの作業は、とかくレイヤーやマスクを駆使することが大部分を占めていましたが、チャンネルミキサーだけで十分遊べます。それも、各色16bitのままなので、気がすむまでの“焼直し”が楽チンにできます。
とは言うものの、やはりEOS1Dは、スナップには巨大過ぎます…。

連チャンでデジタルでの撮影が入ることが多かったこの7月。
この間までは、「予備」のための「銀塩カメラ」とフィルムを一緒に持ち歩いていましたが、さすがに、故障や不意のエラーに対する不安が大きくなってきました。
生まれつき「物欲」の強い私は、またまた、先行きに対する不安感を越える欲望で、EOS10Dを買ってしまいました。
ついでの勢いで、EF24-70 f2.8Lという高級レンズも買っちゃいました。
当面、仕事に対する不安はなくなりましたが、仕事が無い不安はますます大きくなるばかりです(^_^"
EOSデジタル・シリーズに付属する“File Viewer Utility”の新しいバージョンは、Adobe Camera Raw Plug-inのようなスピードや微調整はできませんが、フォトショップの「レイヤー効果」のコピー&ペーストと同じような、「現像条件」のコピー&ペーストができます。
これはこれで、撮影条件や露出が同様の場合には、たいへん便利です。
問題は、プレビュー画像が表示されるまでの待ち時間です。
カメラ評論家ではないので、ニコンやコダックの「現像タンク」が、どういうものかは分かりませんが、フォトショップと同等の処理速度が最低条件だと思います。
キャノンさん、がんばって下さい!
と言っても、下の写真はPanasonicです。
これを撮った翌日、EOSを持って「撮り直し」に行ったのですが、すでに傘はありませんでした。

surrealism!

解剖台の上のミシンと蝙蝠傘の出会い!というわけではありませんが(^_^)