写真は記録。
写真は芸術。
理想の世界を創り上げるのが芸術。
現実の世界を具に見るのが記録。
何れにせよ、欺瞞や妥協とは縁がない。
欺瞞と妥協のみが罷り通る市民社会。
二択の世界からは、そろそろおさらばしよう。
おさらばと言えば、“ADIEU A X”中平卓馬、
『写真よ、さようなら』森山大道。
「私には撮影行為しかないですから」
「結局、写真というのは生きつづけていくことそのものと抜き差しならず、それに当面すること自体をいうのであって、少なくともぼくにとってはそういうものなのです」(いずれも『眼の狩人』大竹昭子/筑摩文庫)
見ることと生きることとが等価になる時、個々の生もまた等価となる。