視的生活
-078-
十八条

西宮原

三国

十八条

BLOGを始めて、はやひと月半。
何とか更新だけは続いているものの、こちらのサイトのリニューアルも含めて、計画の半分も実現していない。安井仲治やアンドレ・ケルテスの写真を眺めては嘆息し、中平卓馬に倣い、自転車を買おうかななどと惑っている時間は、あるのだが…。
反面、自分のブログを持つことで、積極的に写真関係のブログを回るようになり、示唆に富んだ写真や志向する写真との出逢いは格段に増え、この数年、ほとんどなくなっていた「双方向」のコミュニケーションが得られるようになってきた。
「ギャラリー」で、それまでに撮った写真をアップした当初こそ、毎月数人の方からメールを頂くこともあったが、長らくそういう関係を持っていない。今、「視的生活」という形で発表している写真が、評価に値しないのか?という疑念と自信喪失は大きく、生きる希望は、薄れつつある。唯我独尊を叫んでみても、それは、空元気にしか過ぎない。
10年近く前、インターネットの「双方向」性に夢を見、それに飛びついた。勿論、その頃とは、写真に対するスタンスも正反対と言える方向に、−−−だが私的には、元いた場所に立ち戻った−−−変ってしまったが、双方向コミュニケーションへの想いは捨てがたい。
写真を撮ることは、徹頭徹尾、個的な作業で、「表現」とか「コミュニケーション」とかが目的ではない、という認識に変わりはないが、ならば、ここで発表する必然性は無いのではないか、ということが毎度のことながら、ここしばらく頭を巡っている。

_2005.10.19