興味のない人は、すでに辟易とされてるでしょうし、中平卓馬はもう古い、間違っていたと切り捨て済みの人も多いと思います。ここで中平卓馬と連呼していることに、当の中平卓馬が知ったらどう思うかも気にならないではありませんが…。
70年代半ば以降、よちよち歩きだった“フィーリング世代”が立派な大人になり、さらに、“イデオロギーの時代”は終わったなどと言われて久しいのですが、私の中では、戦後はおろか70年代の総括も終わっていないように思えます。そして、ファーストフードのように出来合いの均質化された一口サイズのイデオロギーが、コンビニに溢れています。
この間、科学技術は革命「的」な進歩を遂げ、フィルムなしでも写真が撮れるような時代になりました。コンピュータ「が」絵を描くのも当たり前のことになりました。手塚治虫がアトムの誕生を予言していた年ですからね。