寺島珠雄

寺島さんが亡くなったのは、1999年の7月22日。
死の迫るベッドの中で、遺作『南天堂』のあとがきは構想されました。
「しかし事実は常に一つではない。」
という、寺島さんらしい認識は、末期ガンの苦痛と死の接近の中でも 生き続けていました。
熱いニヒリズムと醒めた批評性を持ち続けた詩人は、
――過程に奮迅して斃れつつ/新たな過程を現出せしめる――
まるで自身の詩の一節のように、最後まで奮迅されていました。


釜ヶ崎語彙集 1972-1973
−好評販売中!!!

書評に止まらず、各方面のメディアで取り上げて頂いております。
ありがとうございます。

『釜ヶ崎語彙集』書評ニュース

前田年昭氏がまとめて下さいました。
その他、2013年12月5日毎日新聞大阪版夕刊文化欄でもご紹介頂きました。

『釜ヶ崎語彙集1972-1973』 寺島珠雄編著

跋…ふしぎの書・ふしぎの人…小沢信男
46判/上製/304頁
本体3200円(+税)
2013年8月5日初版第一刷発行
ISBN978-4-88008-440-4 C0036

8月8日、拝受いたしました。
刊行会、新宿書房、ならびにサポーターの皆様に深く感謝いたします。

新宿書房のサイト


2011年10月「寺島珠雄書誌目録刊行会」設立、活動中です。
夏には「寺島珠雄編著『72-73釜ヶ崎語彙集』」の刊行が予定されています。

釜ヶ崎語彙集

−2012.5.6


寺島さんの命日である7月22日に合わせるかのように、20日印刷、30日発行、河出書房新社から「道の手帖」シリーズの一冊として『竹中労−没後20年・反骨のルポライター』の発売です。
小沢信夫、井家上隆幸等々の文章に混じって、寺島珠雄「美的浮浪者の過程」が収録されています。
反骨や美意識などという言葉が風化してしまう前に、今だからこそ竹中労に問いたいと思います。

過程に奮迅せよ!

−2011.7.15

“出草の歌”公式サイト
  • 竹中労と共に活動した井上修撮影・編集の音楽ドキュメント

  • 1972年、宮古、八重山、西表、与那国そして国境を越えて台湾までを生活圏としていた人々を扱った「アジアはひとつ」という記録映画を一味同心で製作した。「反帝亡国 国境突破」というスローガンそして、「海ゆかば」をバックに台湾「高砂族」たちの「もう一度戦争がしたい」という言葉で終わる「バチ当り」なものだった。30年を経た2002年の夏、靖国神社で再び彼らに遭遇した。彼らはこともあろうにあの「神聖」な靖国神社の境内で自らの伝統的な歌と踊りで靖国神社に対する抗議活動を展開していたのだ。この「バチ当り」はきっと只者じゃないと直感した。そしてインターネットから決定的なフレーズを探し当てた。「首を刈る部族は歌がうまい」故小泉文夫氏の講演記録からだ。音楽ドキュメンタリービデオ「出草之歌 ── 台湾原住民の吶喊 背山一戦 」がスタートし再び訪れた台湾。かつての山地同胞、高砂族は、自ら誇りを持って「原住民」と呼ぶことに驚かされた。さらに中国系の人たちをなんと「漢族」と呼び、少数民族として極めて原則的な戦いを展開している、32年前の彼らの言葉「もう一度戦争がしたい」というのはこれなのだ── ドキュメンタリーは予見である ── と言ったのはルポライターの故竹中労だ。正にあの言葉は原住民たちの予見だったのに違いないと気づいた。文字を持たなかった故、生活そのものであるといえる歌と踊りを武器に、山を背にして一戦に挑む台湾原住民たち、次なる予見ははたしてなんなのだ。(公式サイトより)

掲載が遅くなって申しわけありませんm(_ _)m
黒川洋様からの情報です。

  • 詩誌『方方(KataKata)』44号(2006.7.1発行)
◇井上修
  • 1947年生
    NDU日本ドキュメンタリストユニオンで「沖縄エロス外伝---モトシンカカランヌー」他4作に関わる。同解散後、竹中労氏と共に、沖縄島歌の音盤製作と公演活動。同氏のプロデュースで宗教者たちとのアジア巡礼の記録映画「アジア懺悔行」を監督。原住民の祖先の霊の啓示で30年の冬眠から覚め、『出草之歌』を撮影/編集。
アナキズム誌の別冊「アナキズム読本」が発行されます。
  • ウェブ上で公開、更新され続けている
    "An Anarchist FAQ"/Section A: What is anarchism?(アナキズムとは何か)の翻訳。
    定価 2000円(税込) 送料無料。
    以下のサイトからオンライン注文ができるほか、
    「地方小出版流通センター」取扱の書店からの注文も可能です。
    詳細は下記URLをご参照ください。
    http://a.sanpal.co.jp/anarchism/

『騒』第66号(騒の会)をお送り頂きました。
 ありがとうございました。

『秋山清著作集』(全11巻・別巻1)発刊!

  • 『日本アナキズム運動人名事典』の“ぱる出版”より、
    2006年1月刊行開始。
    第一回配本は、第三巻『ニヒルとテロル』

  • ぱる出版のHP

図書新聞/告知
-「図書新聞2005.12月3日号」広告-

琉球フェスティバル'74
   ・日比谷野音ライブ』CD 復刻!!!

  • 「沖縄、ニッポンではない」
    竹中労の解説・「本土語」訳も含めて、完全復刻です!

  • 発売は、照屋林賢のRinken Records。
    照屋林助の他の2枚と同時発売(2005.11)です。
    詳しくは、(株)アジマァまで。

琉球フェスティバル'74

“生誕100年・伊藤信吉展”

晩年の寺島さんが最も敬愛されていた伊藤信吉さんは1906年群馬生れ。73年以降、横浜在住でした。
2月12日には、暮尾淳×千早耿一郎両氏の対談(有料)が予定されています。詳しくは、神奈川近代文学館のサイトまで。

入院直前の寺島さんに伊藤さんから送られてきたメロン、それを大事に、美味しそうに食べる寺島さんの姿が忘れられません。

伊藤信吉展

↑2006年

『コスモス倶楽部』第12号、ありがとうございました。
“第17回コスモス忌”は、2005年11月27日に行われました。

コスモス倶楽部第12号

騒の会発行の『騒』第62号、
自由誌「ゆう」の会発行『ゆう』第3号をお送り頂きました。ありがとうございました。

『大阪近代文学事典』発行。

  • 「寺島珠雄」の項目があります。
    事実関係の問い合わせを下さった執筆者の方から、やっと発行されたとの連絡をいただきました。
    和泉事典シリーズ16/A5版348頁/5,250円
    ISBN4-7576-0284-7

『トスキナア』創刊!

4月15日、編集・発行「トスキナアの会」、発売は皓星社。執筆は、猪野健治、大澤正道ほか。A5版96頁、定価1,500円。
お問合せは、皓星社・藤巻氏まで。

騒の会発行の『騒』第61号(2005.3.31発行)をお送り頂きました。ありがとうございました。

  • 騒の会
    〒194-0032
    町田市本町田3486-1-25-204
    TEL:042-726-7744

騒61号

『虚無思想研究』第19号(2005.2.25発行)が発売されています。
日野善太郎さん渾身の「寺島珠雄メモ・素稿/その1」掲載です。

  • 『虚無思想研究』編集委員会
    〒601-1357
    京都市伏見区醍醐僧尊坊町1-143(久保田方)
    TEL:075-572-4228
    郵便振替:01090-6-27371虚無思想研究編集委員会

虚無思想研究19号

↑2005年

ぱる出版より
『日本アナキズム運動人名事典』が発売されました。

  • 編集委員

    • 猪野健治、大澤正道、鶴見俊輔
      寺島珠雄、他

詳しくは、ぱる出版のサイト

2004.4.23

「竹中労の情熱と功績の数百分の一のモニュメントにでもなればと、我々実行委員会有志は石碑を建立し…」5月19日(竹中労命日)に除幕式が行われます。詳しくは、寺田善隆さんのサイト
<http://y-terada.com/Takenaka/takecon.htm>

もう一つ、“竹中英太郎美術館”がオープンします。
山梨県湯村温泉のサイト
<http://www.yumura.com/spot/takenaka-eitarou.htm>

2004.4.07

詩人、黒川洋さんより

「南天堂の新事実」ということで、深沼火魯胤関連ニュース。
晧星社のサイト内「追補・訂正・正誤表」より
<http://www.libro-koseisha.co.jp/>


暴力の連鎖、自衛隊イラク派兵が決まった。
8月に亡くなった向井孝氏の“遺言”を、いま一度、噛み締めたいと思います。

「20世紀の『戦争と革命』は、21世紀の反テロ戦争国家群と人民との対峙からはじまった。ただ非暴力をいうしかない人々が、改めて掲げるものが非暴力直接行動であることを今ほど強く明確に語らねばならぬ時はない。」

2002年の遺言
『暴力論ノート――非暴力直接行動とは何か』刊行によせて

暴力論ノート
→[黒 La Nigreco]

彷書月刊5月号(2003.4.25発行)は、
特集“まんぷくノート”というわけで、山本容朗氏が語る「幸福だった詩人」寺島珠雄。
『酒食年表』をメインの肴に、4ページにわたる寺島珠雄とその周辺。

まんぷくノート

★★★
彷書月刊5月号/弘隆社発行
tel.03(3292)8385 fax.03(3292)8640
HP:http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/
e-mail:honnoumi@tky3.3web.ne.jp

『彷書月刊編集長』田村治芳著

晶文社刊
編集長・七痴庵こと田村治芳の懺悔録? 晶文社さんありがとうで、好評発売中! 外骨語大学の自爆装置、遂に発動! 停止スイッチを押せるのはあなただけ!  おかげさまで、 増刷出来!!
とのこと(2003.4)
“月の輪”の高橋さん、“石神井”の内堀さんと共に、寺島珠雄曰く、「三羽がらす」の単行本が揃いました。

彷書月刊編集長

彷書月刊HPのサイト→

菊岡京子(菊岡久利夫人)さん初の著作集。

20036月5日、第2刷できました。
ご注文は、ビレッジプレスさんまで、
よろしくお願いいたします。

菊岡京子

直接行動派の時代
向井孝さん等のパンフ・シリーズ

向井孝

秋山清詩集
第二期現代詩文庫よりついに刊行されました。

秋山清

伊藤信吉著作集/全7巻、刊行が始まります。

伊藤信吉著作集

三井葉子の世界
様々な人から寄せられた批評、多くの写真で構成されています。

月の輪書林さんの古書目録第12号は、
「特集・寺島珠雄私記」!

寺島さんを最後の最後まで見守り続けた三井葉子さんの最新刊。
よろしゃんな』は大阪弁で「よろしいですね」。
愛する猫と愛する大阪辯を語る、三井葉子エッセイ集、大阪歳時記第2集。

『南天堂』と同時期に出版予定でしたが、遂に発売されました。上下巻あわせて猶に1千ページを超える大冊です。夢野京太郎こと竹中労と若きかわぐちかいじの渾身の大正。
(雑誌「現代の目」1975~1980連載)

黒旗水滸伝 黒旗水滸伝

1948 年発行の『ぼうふらのうた』が発見されました。
寺島珠雄自身が、いちばん出会いたがっていた本です。

ぼうふらのうた

『ぼうふらのうた』復刻版、および、
『ぶらつく通信』第0号を発行。(部数限定)

黒川洋、日野善太郎、早野茂夫、
松尾茂夫、石野覺、三井葉子、 
小沢信男、小山和郎、向井孝  
           (敬称略)

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